ACTIVITIESプロジェクト紹介

【予備研究】長崎華僑の近現代

 

研究の目的と意義

 

長崎は、江戸時代に唯一中国に貿易の門戸を開いていた町であり、幕末の開講以降も多くの中国人が貿貿易、商業の為に訪れ、定住し、日本で最初の「中華街」をつくった都市でもある。福建省にルーツを持つ人がほとんどを占めるそのコミュニティは極めて強固で、日中戦争時にも帰国せずに1000人近くが長崎にとどまった。しかし、かれらが原爆の被害について語ることはほとんどない。
いったい、長崎のどのような社会構造が、「被爆」についての語りを封じてきたのか、それを明確に語った研究はいまだにない。本研究では、それを幾分でも明らかにすることを主たる目的とする。そのことによって、「多様」というよりも、異質なものが融合することなく併存してきた「長崎」という町の構造を歴史的に明らかにしたい。ひいてはそのことを通じて、長崎華僑を扱った文学作品の乏しさの理由にも迫りたい。

 

中間報告

 

年度報告