ACTIVITIESプロジェクト紹介

※中止※被爆体験の沖縄における集団的記憶の構築

 

研究の目的と意義

 

沖縄の被爆者(広島・長崎で原子爆弾により被爆し、郷里の沖縄に戻った人々)については、広島と長崎の被爆者調査と比べ、研究が非常に少ない状況にある。著書として出版されているものは、福地曠昭『沖縄の被爆者』(1981年)のみである。すなわち、40年近く研究が空白のままにされている。本研究課題は、この空白を埋めようとするものである。

このような空白には、沖縄における被爆者への無理解と被爆体験の語りづらさが関連しているとみられる。後者に関しては、地域の中心的な戦争体験である沖縄戦を経験していないこと、あるいはそれを逃れたことに対する罪意識が最大の要因であると考えられる。結果として、沖縄の被爆者は、被爆体験を集団的な記憶として形成してくることができなかった。

本研究では、予備研究を踏まえたうえで、①被爆者自身への聞き取りに加えて、②被爆2世・3世への聞き取りを実施するなかで、③また占領者であったアメリカの当時の資料などから、被爆者研究全体において沖縄の被爆者に着目することの独自の意義を、それぞれの研究メンバーの専門分野(近現代史、ジェンダー、移動研究、軍事と環境)から検討し、最終的に被爆体験の沖縄における集団的記憶の構築を試みる。

 

中間報告

 

年度報告